大黒柱といえば欅(ケヤキ)がまず一番に思い付くのはなぜでしょう?
欅は日本の伝統建築において、また大黒柱の定番材として長く親しまれてきました。そのように連想されるのは、以下のような理由からです。
・強度と耐久性が高い
欅は非常に硬く、気乾比重が約0.66〜0.69と高いため、物理的な強度に優れています。たとえば、清水寺の舞台を支える柱や、江戸時代の武家屋敷などにも使われており、数百年保つ実績があります。
・耐湿性と腐りにくさ
湿気や虫害に強く、日本の高湿度な気候でも劣化しにくいため、土台や柱に適しています。
・美しい木目と光沢
欅特有の「玉杢」や「如鱗杢」と呼ばれる木目模様があり、磨くと深い艶が出るため、見た目にも高級感があります。家族の象徴として、堂々とした存在感を持つ大黒柱にふさわしいとされてきました。
・加工性と入手性
本州・四国・九州などに広く分布し、比較的入手しやすい材であることも理由の一つです。
・文化的・象徴的な意味
欅の大黒柱は、家族の中心としての象徴的な役割も果たし、「一家の大黒柱」という言葉の由来にもつながっています。
こうした理由から、欅は日本の伝統建築において「大黒柱の定番材」として長く親しまれてきたのです。欅は強度、耐久性、耐湿性、木目の美しさ、加工性、入手性などバランスが良い木材です。人が利用してきた歴史が長く、技と知恵が集積した部材ともいえます。そのことが大黒柱として長く使われてきた理由だと考えます。
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