この府馬の欅普請(ケヤキブシン)は、世間では巨大な一本の欅で用材が足りたといわれたが、実際は九本の巨木だったと言われている。茨城県霞ケ浦の北端、東茨城郡で当時の小川村から伐採され、水運などを託して搬入されたといわれています。そこで今回は欅の巨樹・巨木とはどういうものなのか、それを少し紹介させていただきたいと思います。
欅の巨木は、北海道を除く本州・四国・九州の平野部から丘陵地帯にかけて広く点在し、地域のシンボルや文化財として大切に守られています。最大級のものは幹周が17mを超え、樹齢千年を超えるものも存在します。樹高は最大で約50mに達することがあり、幹周りの巨樹基準は3m以上ですが、欅については10mを超えるものが多数存在しています。樹形は開けた場所では枝が扇状に大きく広がり、逆さ箒のような美しい姿になり、樹齢は神社仏閣の境内に多く植えられていることもあり、樹齢三百年から千年以上に及ぶもの、また御神木として信仰対象になることが多いのが特徴です。
日本の代表的な欅の巨樹
| 名称 | 所在地 | 幹周 | 特徴 |
| 出川のケヤキ | 秋田県大館市 | 17.1m | 日本最大級の欅 |
| 東根の大ケヤキ | 山形県東根市 | 15.8m | 国指定天然記念物。樹齢千年以上と推定 |
| 天子のケヤキ | 福島県猪苗代町 | 15.4m | 地域の守り神として信仰される |
| 野間の大ケヤキ | 大阪府能勢町 | 13.8m | 樹齢約1000年。関西を代表する巨樹 |
| 三恵の大ケヤキ | 山梨県南アルプス市 | 14.7m | 地域の景観を象徴する存在 |
上記のように、欅の巨木はその多くが神社仏閣の境内にあり、御神木としての役割、地域の信仰対象となっています。また、街道沿いや集落の中心に立ち、目印や憩いの場となるランドマーク的な存在であるともいえます。昔から巨樹巨木は、日本の自然と文化を象徴する存在であり、樹齢が千年近いものになると、単なる植物ではなく「生きた文化財」として地域に根付いています。雄大な樹形と長寿命は、人々に畏敬の念を抱かせ、今もなお日本の風景を彩り続けていくことでしょう。
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